TakeMe Inbound Client’s voice- Vol②一人割烹のミシュラン店『哲庵』が創業28年目にしてインバウンドに取り組む理由

(2023年3月より「TakeMeインバウンド」ならびに「TakeMe Pay」をご導入)

厳選されたこだわりの食材で心を込めたおもてなしを。
麻布十番の路地裏に静かに佇む、しっとりとした和の趣を感じさせる日本料理の店。全9席の小さな空間では、大将の後藤哲壮氏がおひとりで厨房に入り、自ら市場で仕入れた食材で手間を掛け、季節のお料理を提供してくれます。2009年より7年連続でミシュラン星獲得の経歴をもつ。

(哲庵にて撮影-左から哲庵店主 後藤哲壮氏、TakeMe株式会社取締役副社長 池本知矢)

インバウンド送客サービス「TakeMeインバウンド」を導入

池本: 2023年3月に「TakeMeインバウンド」をご導入後、既に60名を超えるインバウンド観光客を送客させて頂いていますが、導入前、外国人を本格的に受け入れていくにあたって、不安に思われていた部分はどのあたりでしたでしょうか?

後藤氏:とにかく言葉の壁やコミュニケーションに不安を抱いておりました。ただ、実際には全てのお客様で予め事前決済を完了していてコース内容も確定している事が功を奏してか、今のところ全くと言って良いほど困った場面はありません。中にはお客様の方で翻訳アプリを使い、食材や調理方法などの質問をしてきてくれるので、コミュニケーション面においての心配はなくなりました。また、TakeMeさんの管理画面上でアレルギー情報なども確認する事ができ、大変助かっています。

池本:それは安心しました。ここ直近で送客したインバウンドユーザーのデータを見てみると約30%が台湾から、20%前後が香港、中国そしてアメリカからなど、それぞれ言語が異なるお客様をスムーズに受け入れられている様で良かったです。

和食の本質は、素材そのものの良さを最大限に引き出すこと

池本:今回、後藤さんに「TakeMeインバウンド」向けの特別コースの内容をご相談した際に、単純に通常のコースに1、2品増やす事はせず、品数は変えずにメインのお料理をよりインバウンドの方に喜ばれる内容に変更したいとおっしゃられていた事が印象的でした。その背景にあったお考えをお聞かせください。

後藤氏:品数が増える事で一品一品の存在が薄くなり、また味わい方も疎かになってしまう事を避ける為です。今回、和牛や伊勢海老などをふんだんに使ったメイン料理を提供させてもらっていますので、せっかく海外からお越しになられているお客様には「和食ならではの食材の持つ本来の美味しさを思う存分味わって頂く体験をお届けする」、これが僕の変わらない信念です。

池本:そのような深い思想から特別コースをお考えいただいていたのですね。実際にお食事をされた多くのインバウンド観光客からの想定以上の高評価レビューの結果にも納得です。

現在の哲庵だからインバウンド客にお届けできる体験がある

後藤氏:これまでひとりでお店を長く営んでいく中では、様々な浮き沈みを経験してきました。創業間もない時はお客様が全く来ずお店で寝泊まりしていた日々が続きましたが、ありがたいご縁で某有名料理雑誌の巻頭で特集を組んで頂いた事をきっかけに、その後料理本の監修やテレビメディアからの多くの出演依頼、そしてミシュラン獲得などに繋がっていきました。そんな日々の中、今の自分のスタイルを作り上げてくれた事は、常連客からのお褒めの言葉や厳しいご指摘でした。ソースや香辛料を表に出さず、いかに素材の良さを引き出せるか、いかに高い集中力で細部に神経を張り巡らせるか、ここが私の料理人としての揺るがないポリシーとなりました。

池本:弊社としても哲庵を通じて、ひとりでも多くのインバウンド観光客に和食文化の素晴らしさを体験頂ける様、引き続きサポートさせて頂きたく思いますが、何か弊社にご要望などございますか?

後藤氏:特にありません(笑)。サポート体制もしっかりされていますし、システム面の使い勝手にも不満は感じておりません。今のところは、大満足です(笑)。

池本:恐縮です(笑)。嬉しくはありますが、ただこれからがインバウンド急回復の本番となりますので、引き続きこのような身に余る評価を頂ける様、哲庵さんと一緒に成長していけるようなご提案を今後ともさせて頂きたく思います。

本日はどうもありがとうございました。


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